激しい喜びはいらない、そのかわり深い絶望もない

何かあったら書こうか。それとも黙ろうか。それが問題だ。

ブラックジャックによろしく

ブラックジャックによろしくを一気に読んでみたって話

 

ブラックジャックによろしくってのをなんで選んだかなんですが、無料の漫画探してたらこれがあったってだけですね。医療に興味がないわけじゃないんだけど、漫画を選んだのはこういう理由です。白い巨塔とかのドラマも面白かったしね。

 

■基礎研修編
研修医って金がないっていう現実を描きたかったんですかね。まあ身内に居るんで聞いていますが、それでもバイト代金聞いたらびっくりですよ。この基礎研修編はやっぱ院長の服部でしょう。金をふんだくって何が悪い?それとお前が治療を行わなかったことは関係ない。ってのがしびれましたね。研修医を一人で夜勤させている病院が悪いっていうヘタレ主人公に服部が言ったことです。研修医だろうが患者にとっては医者だ。と覚悟がないことを指摘していました。バイトだから手を抜いていい、そんなことはないですよね。医者に限った話じゃないです。

 

■第一外科編
医局ってのはこういうもんだ、大学病院ってこういうもんですよって分かりやすかったです。実際の話を聞いてもそうらしいのでびっくりですね~。白鳥の医療を変えるために自らが教授になるしかないというのがキモです。下っ端でただガヤやっている主人公とは違いますね。国を変えたいなら政治家になれってのと一緒です。制度が悪いからと言ってそれに文句をいってても何も変わりません。さすがに、教授がウナギしかさばいたことないってのは脚色しすぎなきもしますけど。マジな話なんですかね。。。

 

■第一内科編
まず、内科と外科が仲が悪いということ。これは知り合いの医者に聞いたら本当にそうらしいですね。箱の中身がどうなっているのか、外科の連中は切ってすぐに中を見るしか能がない。内科は想像する?だっけ。切らずに中を診断するってところですかね。どうやらカンファレンスとかで本当に内科の先生は外科の先生に「あいつらすぐ切るしか能がねぇ」って言ってるらしいです。。。マジですか。。ここで赤城が登場します。クールでセクシーな感じの看護師ですかね。ドラマじゃ鈴木京香みたいですけど、全然イメージ違うんですけど。赤城が北という医師を紹介。こんなクソ病院じゃまともに手術できるやついないって言って。それに乗っちゃう主人公。結局、手術は成功するが主人公は病院からにらまれることになる。こうなることわかってて赤城はやらせたんでしょうなぁぁなかなかです。

 

NICU(新生児集中治療室)編
不妊治療と障害児の問題をとりあげた話。妊娠28週で双子を産む→超未熟児→次男の障害(ダウン症)発覚→長男の死 と続いていきました。不妊治療の現実とかを知れましたね。父親は認知しなかったり手術を拒否したりして冷酷な感じですが、彼なりに子供を思ってのことでした。不妊治療のときにまわりから差別を受けていたことで、障害者の子が社会で差別的待遇を受ける現実から手術を拒否、死なせてやってくれとの選択に至ります。なかなかに難しい問題です。現実問題、妊娠したあとに障害があるかどうかをチェックして障害がある場合は中絶を選択するという人が多いのも現実ですからね。
ほんと、家族の問題で他人が踏み込める話ではないですね。主人公が言っていることは間違ってないんだろうけど、無責任野郎具合がどんどん強くなります。私はこういう覚悟がないくせに正論を並べて綺麗ごとをいうような偽善者は嫌いです。

 

■小児科編
小児科が足りてなくて病院が緊急の場合受け入れを拒否することは聞いたことがあります。うちの妻はそれを考えて近くの産婦人科ではなくて面倒で遠いけど手術施設などが揃った日赤にかかることを決めたと言っていました。確かに最近の産婦人科は綺麗でご飯もなんかすげーのがでてきますので惹かれるでしょうね。何もなければ近くの産婦人科で十分でしょうけど、かかりつけの病院でどうにもならない事態になったときに大病院などに運ばれるケースがないわけじゃないですから。安富はなぜ続けているんだという問いに「私がやらなかったら、誰がやるんですか」という言葉は現実なんでしょうね。

 

■第四外科編
癌ですね。癌と戦う患者と抗がん剤の現実。日本人の大半が癌で死んでいく現状からなかなか切実な問題ですね。23歳の女性の延命することで死への恐怖におびえる期間が長くなる。生きたいけど延命すればするほど死への恐怖におびえることになるという考えは取材して得たんでしょうか。私も少しでも延命できた方がいいだろうと思っていましたが、こういう考えは出てきませんでした。43歳女性の方は、自分に年齢も近いからかもしれないけど色々考えちゃいましたね。効果が出た薬をやめて家族と旅行に行きたい、子供が夏休みなんですという患者。あなたのように生きてそして死んでいきたいですという庄司の言葉にぐっときました。この第四外科編が自分では一番頭に残っています。

 

■精神科編
もうしわけない。ここ精神科編は話が込み合ってきたのか私の理解が追い付かないのかあまり頭に残っていません。最後に読んだのに。。ただ附属池田小事件の宅間を模して書いたのはさすがに分かります。あの事件は私も覚えていますし、忘れもしないです。耳が落ちていたっていう話も何かで聞きましたし。この漫画で言っているのですが私も精神障害者ってヤバいと認識してしまった一人です。マスコミの報道を鵜呑みにしていないつもりでしたがやっぱり誘導されていました。

どうやらwikiを見たところ宅間は死刑廃止運動家の女性と獄中婚しているようです、、、あくまで個人的意見ですがふざけてんの?8名の児童殺した畜生にも劣るクソ野郎ですよ?自分だけちょっとした幸せを掴んでることに被害者遺族はどう思うんでしょうか。この死刑廃止運動家の女性の気がしれません。バカなんでしょうか。頭おかしいですよ、この女。
何かのネタ?にするつもりだったんでしょうかね、だから、私はこういう偽善者が大嫌いなんですよ死刑廃止運動家どももそうですけど偽善者が大嫌いなんですよ。死なせてしまった場合を除いて故意に殺した場合は、全員命を持って償ってほしいんですよ、私は。きれいごとはどうでもいいんです。死を持って償ってほしいです。

 

ざーっと一週間ぐらいで読んでしまいましたが面白かったですね。
ただ医療の現場って日進月歩なんで、また今の現状の医療現場を元にまた書いてほしいですね~。

 

さて、この後に新ブラックジャックによろしくっていうのが9巻あるようですが。。。読みたいですねぇ。。。


おわりー